モニター越しの、そこにいるあなたへ。
2013.09.13 Fri
今更ですが、7月にJapan Expoのためにフランスに行った際の日記を気まぐれに書いていこうと思います。
こちらは言わずもがな、ルーブル美術館に行った際に見た「モナリザ」の原画の写真ですね。
(フランスの美術館は基本的には撮影・模写OKなのです)
ルーブル美術館には以前も立ち寄ったのですが、今回は20時くらいというかなり遅い時間に行ったので(季節によって遅くまで開いているようでした)、以前は人が多すぎて絵を楽しむどころではなかったモナリザも、最前列で見ることも可能なくらいでした。
そうして今回初めて本物のモナリザを間近で見ることが出来て、改めて「原画だけが持っている本物の輝き」を感じました。
それこそ、お土産屋さんなんかには名画柄のメモ帳やポストカードが溢れていますが、原画というのはそんなものとは本当に比べ物になりませんでしたね。
この写真もそうなのですが、実際に現場でカメラのファインダー越しに見ている原画ですら、既に違ってしまっているのです。
それを、更にモニタなり印刷された紙なりを通して見るのだとすれば、そりゃあ別物になってしまうや・・・と実感させられる原画でした。
美術館へ行って本物の絵を見る価値というのを実感しました。
ロダン美術館にも行きました。
これは一番有名な「地獄門」、いわゆる「考える人」ですね。
門の上で考えているのが、「考える人」です。
この門自体は上野の国立西洋美術館など、他日本各地、世界各地で見ることが出来るようです。
このフランスのロダン美術館の庭園の中でも、「考える人」の部分だけのものを見ることが出来るくらいです。
私はロダン彫刻の、人体構造に多少忠実でなくても、だからこそ感じる力強さと荒々しいエネルギーが好きです。
このロダン美術館には特に、お昼過ぎから「彫刻の模写(スケッチ)」をする人が多く現れるのですが、それを知らなかった私は売店で紙と鉛筆を買い、混ざってスケッチしてみたのですが、なんとその楽しいこと・・・!!
彫刻には、一日中でもスケッチしていたい魅力があります。
次回フランスの美術館に行くことがあったら、必ず紙と鉛筆を持っていこうと思いました。一つの美術館でひたすらスケッチする日、というのがあってもいいくらいかもしれません。
日本の美術館は、撮影はともかくとしてスケッチまで禁止なのが辛いなあ・・・と思います。