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2011.07.30 Sat



今回、切り絵アンソロジー【斬り合い:2011】では、
『「心」という共通テーマについて、ポストカードサイズの作品を作る』
という企画を設けました。

斬り合いでは初めての、いわゆる「お題企画」です。
こちらは、自由参加の企画だったのですが、思っていた以上に多くの方にご参加いただけました。(ありがとうございます。)

テーマが「心」、ということ以外は、題材など、自由に描いていただいたのですが、
集まった作品を拝見して、想像以上に、この企画をやってよかった、と思えました。
「心」、という同じテーマなのに、一人一人、こんなに違いがあるのか!! と……!

ああ、この人らしいなあ、という作品もあれば、どうしてこうなってしまったんだろう!?と、とても深く考えさせられる作品もありました。(そんな作品ばかりでしたw)
一人一人の多様性、それが本当に、面白かったです。
だって、「心」って、目に見えないものですからね。
目に見えないものを表現して、描こうとすること。


今回、「心」というテーマにしようと決めたのは、自分です。

心の存在を、証明することはできません。
しかし、自分の心は、確かにここにあるはずなのです。
そう、きっと、あなたの心もそこに。

お題企画をやろう、ということ自体は、前回の斬り合いの時点で決まっていましたが、
このテーマにしようと決めたのは、丁度、東日本大震災の直後でした。

今回、多くの人が、少なからず自分の命、誰かの命、というものを意識したのではないかと思うのです。
どんなに文明が発達しても、ヒトは魂だけで生きているのではないこと。

そんな時期に決めた、テーマでした。


実は、このテーマ企画のテーマは、初め「感情」というのも、候補にありました。
でも、最終的に「心」、というテーマにしました。

「心」を描くことと、「感情」を描くことの違い……

「感情」、ってやっぱり、ヒトを主体にしたものではないかなあ、と思ったのです。
しかも、限りなく「自分自身」に近い、ヒトを主体にしたもの。

ヒト以外のどんな存在を描いた場合でも、そこに少なからず自己が強く投影されてしまうのではないか、と思ったのです。

それよりは、「心」、という本当に、ある意味で、概念だけの存在。
こんなに身近にあるはずなのに、伝えるのが、理解が、難しいもの。

それを、一人一人がどう描くか、見るほうが楽しみだったのです。


……このテーマ決定には、そんな思いがあった、という裏話です。
 

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